ドーピングとプロ野球
昨日の西武×オリックスを観ていて気になったことが一つ。
「カブレラ急に痩せたなぁ~」
かつて55本もかっとばし、カブレラ地蔵なるものが祀られたときは、
彼の上腕回りは64センチもあったとか聞くが、
観る限り飄々とボックスに立つカブレラを見ると、
まるで着グルミから出て来た中身のように貧弱に見え、
私が飄々と形容するぐらいだから威圧感さえも失われている。
彼のスイングを見ていると明らかにおかしいことがある。
体重オーバーの選手がスイングが鈍り、調子を戻すために減量する・・・
まぁ、良くある話であるが、彼の場合はその逆の雰囲気が漂う。
体重が落ち、体が軽くなったのはいいが、スイングがスムーズになりすぎて、
力強い重いスイングができなくなっている。
スイングの「タメ」とまでは言わないが、
ふんばってボールをシバキ上げるような彼独特のものではなく、
スムーズすぎてボールに当たるべきタイミングより早くスイングが終わってしまい、
振り遅れならぬ振り早め(?)のように見える。
また、外角に逃げる変化球に対しては、完全に泳ぎきっている。
近年の成績低下より、カブレラのパワー低下を疑う声がマスコミに多い。
しかし、ホームランの平均飛距離は昨季もリーグ1位の125mである。
パワーだけが落ちたというのはちょっと違うように見える。
また、ミート力が落ちたという割には打率は維持しており、
ボールを捕らえる技術そのものが落ちた・・・とも思えない。
ところが、カブレラのホームランの方向が年々右方向へと傾いてきている。
どうやらスイングの仕掛けるタイミングが遅れ始めているようだ。
老化による反応速度の低下で、それを技術でカバーしているのかもしれない。
また、チーム状況から軽打でかわすことも多かった。
そんな中でオープン戦で見たときはその傾向が改善されたなぁ程度だったが、
いざシーズンが始まると絶不調。(.048 0本 3打点)
チーム自体.203(チーム最高は坂口の.231)だとはいえ、ヒット2本は異常だろう。
そう思っているときにネットを徘徊して飛び込んできた言葉がある。
「ミッチェルリポートでドーピングを疑われてた選手が今季全滅」
なるほど、確かに全滅だ。
横浜のビグビーは右脇腹痛で、阪神のウィリアムスは左肩痛で開幕戦のみの登板。
好調ヤクルトの4番リグスも.136と1人蚊帳の外だ。
でも、彼ら全員のこれまでの日本でのドーピング検査では陰性だ。
しかし、この検査がどれほど正確なものなのかは誰も知らない。
詳細もことがことだけにかなり秘密であるようだ。
ただ、腎臓周りの体内物質に近い合成ステロイドがあり、
見つかりにくいという情報を載せているところがあった。
プロ野球に限らず、ドーピングの蔓延の割には発覚する数が少なく、
かなり見つかりにくいものなのではないかと私も思っている。
昨オフからの騒動でドーピングを止めてその影響がでたのか?
それとも、リグス35歳・カブレラ36歳・ウィリアムス35歳(4/4現在)という、
老化からくる体力の衰えなのか、はたまたただの偶然なのか・・・
疑えば更に気になって仕方がない・・・。
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