« DLリスト | メイン | 原因不明・・・ »

2008.02.27

採点は 5/100

パウエル問題が一応決着しました。
5点もつけたのですが、コミッショナーにはがっかりしました。
単純に物事を割り切って決めたそうですが、
弁護士だった人の判断としては余りにお粗末。

とりあえず両方の申請を却下したという判断はOKでしょう。
あちらが立てばこちらが立たずという状態になったときは
両者不成立とするのがもっともな判断です。
ただし、両者のうちどちらかと改めて契約したら受け付けるというのは、
個人的にはナンセンスであると考えます。
もう一回書類出したら受け付けるなんてただの形式的なもので、
はっきりとソフトバンク側を有効にして受け付けましたと言った方が
まだ納得できるというものです。
何故ならば、既にオリックス側とは絶縁状態になっており、
今後獲得できる可能性があるのはソフトバンクのみです。

外国人契約において、付帯条件(サイドレター)が
実質の契約内容となっている悪しき現況が続いている中で、
結局それに対するサインのある無しが契約の有利不利を分けるというのは、
統一契約書へのサインが契約に置ける唯一無二の証明という根底を
否定することになります。
サイドレターは統一契約書以上の効力を果たしてはいけません。
あくまで統一契約書の効力の中にある補足・覚書であるべきです。

このままソフトバンクが獲得してパウエルは開幕から登板可能なわけで、
結局ゴネればより好条件を得ることが可能になります。
今回の騒動の殆どが当事者の主張のみ晒されている中で、
ファンが妥当な判断といえる意見を言えるわけないのですが・・・。
一体どういう経緯がコミッショナーに伝わってこの判断に至ったのか、
説明責任が何一つなされないのはどういうことか!!
単純に物事を考えられるほどのことだったのか、
それとも、それほど考える脳しかなかったのか。
仮にも文部科学省下の公益法人という立場くらいは認識持って頂きたい。
球界再編時に組織を改めた意味もないではないか・・・

契約にたどり着くまでに不明瞭な点があります。
パウエルをソフトバンクに紹介したという第三者の存在。
一体誰なのか明らかにするべきでしょう。
そもそも一人の選手に対して複数の人間が窓口となること自体だめで、
そういうケースの契約交渉すべてを無効とするべきです。
はっきり言って、代理人はNPBの許可登録制にするべきですよ。
日本の代理人制度だってそうなっているじゃないですか。

統一契約書という書式そのものにも問題があります。
大体50年も前のMLBの書類を和訳して作ったようなものを、
この時代にも維持して行こうというのが間違っています。
統一契約書の効果、付帯条件、出来高、肖像権など、
クリアするべき個所が多いですが、
これまで何もしてこなかったツケが今出てきたわけで、
外国人に関する規程も早く整備するべきです。

もう待ったなし。

パウエルがソフトバンクに入ったところで居場所などないと思いますが、
NPBの問題を改めて世間に晒した功績だけは評価したいですね。
このままコミッショナー代行が官庁からの天下り役人程度で終わるのか、
厳しく見て行きたいと思います。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/314000/11940982

採点は 5/100を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

最近の写真

  • 20171111_080216
  • 20171111_080011
  • 20171111_075946
  • 20171111_075926
  • Uljm05991_00000