道路特定財源を素人なりに考える
何か世間で話題になっているワードがあると、
すぐスパムトラッカーが押し寄せるので書くのを控えていたりする。ｗ
多分この記事読む人の多くが鹿児島県の方だと思うが、
地方の方では無い人もいるだろう。
「これは地方の声」だと思って頂けるとありがたい。
現在のガソリンの価格から25円強安くなるかどうかは死活問題である。
何より、鹿児島県の平均年収は220万円程度である。
しかし、生活に掛かる費用は地方も都会も関係ない。
むしろ、地方は他に移動手段たる足が無い。
まず、列車はＪＲが30分～1時間に一本あるだけで、
鹿児島市内ならともかく、恐らく県内の殆どの方は沿線外であって、
公共的な乗り物としては体を成していない。
バスも同様。
民間バスはどれも赤字路線で税金投入によって維持出来ていればまだいい方。
それも無理でバスすらまともにない地域も多い。
タクシーは所得から考えても多用は出来ない。
よって自家用車に頼らざるを得ない。
都市部にいれば車なんて乗らなくても生きていけるのだろうが、
車が無ければ買い物も大変だというのが都市部以外の大体の人の意見だ。
最近では郊外に大型商業施設ができるのがブームになり、
昭和を彩った商店街は後継者も無く廃れつつある。
そうなると、郊外に行くのに車しか無いという状況になるのだ。
日本は都心部に人口の70%が集中しているが、
その都心部自体の面積は極僅かである。
30%の人々は不便ながらも車に頼ってこそ生きていける。
地方にいる人間は18歳になったらまず自動車学校へ行く。
18～19歳での免許取得率は恐らく地方が圧倒的に高いはずだ。
免許もっていない人ははっきり言って一人暮らしは難しい。ｗ
よく話題に上がる高速道路問題。
都会に住んでいる人はもういらないだろう。
上へ下へとどれを進めば良いのか分からないくらい乱立している。
地方は違う。
山々に囲まれた地域同士を突き抜ける道路があるか無いかは死活だ。
何より、鹿児島県は民間企業誘致が中々うまくいかない。
それは道路整備が進まないために利益が出ない立地という
レッテルが貼られているからだ。(要因はもちろん他にもある)
企業が入れば歳入も増えるし失業率も低下するだろう。
現在の鹿児島市の有効求人倍率は0.63倍だ。(私の街は0.42倍)
副次的な効果はもっとあるだろう。
もちろんどの道路がいるのかどうか精査しなければならないのは分かっている。
しかし、都市高速道路があるわけでもないわけで、
高速道路の整備は進めて欲しいと願う。
ただ、地方によくある単発な高速道路は要らない。
使えない高速道路によくあるのだが、
田舎同士を30キロ程度結んであって＋効果が見込めないものがある。
何考えているのか設計者のおつむを疑うものがある。
主要高速道路に繋がる高速道路が必要なのだ。
主要高速道路と繋がれば、地方の医師不足も若干改善されるだろう。
あまり知られていないが高速道路は救急車もよく利用している。
国道整備も問題だ。
何より隣町へ行くのにまともな道路は国道一本しかない所もある。
にわかには信じられないかもしれないが、
地方には中央線が無くて対向車が来たら大変っていう幅の道路もある。
笑えないトリビアだ。
例えば隣県の宮崎県。
東国原知事が道路特定財源維持を訴えるのは、理由がある。
３年前だったか台風で国道が崩壊していくつかの自治体が半年ほど孤立した。
地方は山に囲まれているので斜面に道路が作られていると、
こういう災害が起きれば一発でアウトだ。
ちなみに、このせいで私は西武の南郷キャンプに行くのに、
90キロほど回り道をさせられた。
彼がテレビで訴える地方の惨状は決してオーバーなことではないのだ。
宮崎県はまともに高速道路が繋がっていない。
県北と県南が国道10号線一本で繋がっているだけの状態であり、実に不便だ。
さて、ここまで書いて自分で意見をまとめられない。
まさしく、あちらが立てばこちらが立たずの状態だ。
各政党内で意見がまとまらないのはこういう状況が分かっているからだ。
個人的な意見なのだが、
お金ないのに道路を作らないといけないという、
数字ありきの考え方を改めるべきだろう。
こういうときはせめて10円でも下げて、作る道路も減らすべきだろう。
何が何でも作らないといけないからそのお金おくれよ・・・
っていうのがナンセンスであり柔軟性が無いといわれるのだ。
常に道路は真平らじゃなくても良い。
最低限の道路の維持・整備でも良い。
こういうときはみんなで我慢すればよいのだ。
高速道路は必要だが、主要高速道路に繋がるように見直しつつ、
予算で賄えるところだけ、改善が高く見こまれるところだけ進めればよい。
今はそういう我慢が必要なのだ。
無い袖を振ろうとするから借金まみれになるのだ。
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